芸能人が拒食症になって激やせしてしまったり、逆に過食症になって激太りしたり・・・
などとメディアで取り上げられる事がよくありますが、摂食障害は、10代〜20代の若い女性に多い病気で、多くの人が何らかの知識や興味を持っていると思います。
身体のイメージへの強いこだわりや、体型に関するコンプレックスから摂食障害を発症する事が多いのです。
ちまたでは、女性誌を見るとダイエットに関する特集を、しょっちゅうと言っていい程組んでいるし、テレビでもダイエットに成功した美魔女が紹介されています。
摂食障害は現代社会が生み出した病気と言っても過言ではありません。
しかし、過食症や拒食症などの摂食障害という病気は、単なるダイエットの失敗とか、ダイエットの失敗の結果による症状・・・と安易に捉えられる事が多く、言葉だけが先行している感がします。
その症状や本人の苦しみ、身体への危険性は本当の意味で理解されているとは言い難いと思います。
その結果、摂食障害の患者さんは、いろんな面で誤解を受けてしまい、さらに苦しみを深めてしまう事もあります。
摂食障害は、当人が置かれた生活環境や、生まれ持った性格などが複雑に絡み合って発症する病気であり、「食欲が無くて痩せていく」「食欲を抑えきれず太ってしまう」というような単純なものではないのです。
ただ、摂食障害の根本的な原因を明らかにし、適切な治療を施す事が出来れば、症状は必ず良い方向へ向かいます。
摂食障害の人は、自らは病院へ行かないケースが多いようですが、周囲の人が説得するなどして、1日でも早く病院へ向わせる事が大切です。
今回は、摂食障害の治療について、治療法や治療薬、治療施設や病院、保険の事などをご紹介していきます。